2010年8月29日日曜日

文法編③ 動名詞と不定詞の違い

動名詞も不定詞の名詞的用法も同じ「xxxすること」が元の意味になるので
どちらも取れるように思いますが、そこは、二つの用法が存在するという
ことで、違いがでてきます。
第一に主語として使われる場合には、「継続的なニュアンスは動名詞」
「未来的なニュアンスは不定詞」という違いがあります(注を参照)
第二に動詞によっては、不定詞、あるいは動名詞のどちらかしか使えない
あるいは、両方つかえるけど意味が全く違う場合があります。
ここでは、後者について、ばっちり使い分けできるようにしてしまいましょう。

① 両方とれて同じ意味になる動詞
like, love, begin, start
  I like cooking. I like to cook(私は料理をすることが好きです)
It began to snow yesterday. It began snowing yesterday.
  (昨日雪が降り始めました)

② 動名詞だけを目的語にとる動詞
  enjoy, finish, stop, mind, give upや
  Be fond of doing
  How about doing
  Thank you for doing
  Look forward to doing
  Without doing
  Go doing go shopping go skating, go skiing

We enjoyed watching basketball game on TV.
(私たちは、テレビでバスケットボールの試合をみて楽しみました)
Did you finish reading the book ?
(その本を読み終えましたか)
Stop crying !
(叫ぶのはやめなさい)
Would you mind opening the window ?
(その窓を開けていただけますか)
No, not at all.
(はい、承知しました)

③ 不定詞のみとる動詞
 意志、決心 decide plan try promise agree mean
 願望、必要 want wish hope need

I want to be be a pianist in the future.
 (いつかの日か、私はピアニストになりたい)
I decided to study abroad two years ago.
 (私は2年前に海外で勉強することを決心しました)

④ 意味が変わる注意すべき動詞
・remember
I remember seeing him somewhere in Tokyo.
(私は、彼に東京のどこかであったことを覚えています
Remember to call me this evening.
(今晩、忘れずに私に電話をしなさい。)
・foreget
He forgot to tell him about the event.
(彼は、その催し物について彼にいうことを忘れました
He forgot telling him about the event.
(彼は、その催しものについて彼にいったことを忘れました
・try
I tried speaking to him in English
(私は、試しに英語で彼に話しかけてみました
I tried to speak to him in English
(私は、英語で彼に話しかけようと努力しました
・stop(用法が違います。不定詞の場合は副詞的な用法になります)
Jimmy stopped to talk.
(ジミーは、話すために立ち止まった)
Jimmy stopped talking.
(ジミーは話すのをやめた)

不定詞、動名詞の学習はいかがでしたか。基本的な使用方法を
覚えておいて、少し長文を読みながら、それがどんなふうに
役に立つのか、「文の構造」として意識していくときっとどうして
こんな動名詞、不定詞を使うのかが理解されてくるかと思います。
だって、文法を勉強するのは、試験に合格するためではなく、
将来、英語をコミュニケーションの手段として、話し、聞き、
かけるツールとして使うためのものですから。でも、自然と
試験もできるようになってしまいますからご安心くださいね。

注 今自分がロシア語を勉強していて面白いという場合は、
  Studying Russian is interesting.
To study Russian is interesting.とすると
  (ロシア語を勉強をしていないけど、自分が将来勉強
   すればおもしろいかもしれないな。。という将来の
   ニュアンスがある場合はこちらの表現)

文法編② 動名詞

動名詞

形は、動詞の原形に「ING」をつけることで成り立ち、名詞と同じ
機能をもつものです。

① 基本編(斜文字の部分が主語や目的語になっていることを
      確認してください。表現が豊かになるのがわかる
      かと思います)
I like swimming in the sea.
(私は海で泳ぐことが好きです)
Studying about our country is interesting.
(私たちの国について勉強することはおもしろい)
Playing baseball after school is fun.
(放課後野球をすることは楽しい)
My hobby is collecting video games.
(私の趣味は、テレビゲームを集めることです)
I am fond of listening to music.
(私は、音楽を聞くのが好きです)
= I like to listen to music.
Keith is good at doing Karate.
(キースは空手をするのが得意だ)
Brush your teeth before going to bed.
(寝る前に歯をみがきなさい)
Thank you for coming to my birthday party.
(私の誕生日パーティーに来てくれてありがとう)
I am looking forward to seeing you again.
(またお会いすることを楽しみにしております)
Tony left the party without saying goodbye.
(トニーは、さよならも言わずにパーティーをあとにした)

② 応用編
  動名詞を使った熟語表現です。
This book is worth reading.
(この本は、読む価値がある)
I feel like going out today.
(今日は外出したい気分です)
I am busy doing my homework now.
(僕は今、宿題をするのに忙しい)
My father is used to speaking in front of people.
(父は、大勢の人の前で話すことに慣れている)

結構簡単ですよね。


おさらいとして、動詞にINGをつける時の規則を下記いたします。

・現在分詞の作り方 
① そのままingを追加 read-reading, say-saying   
② e(発音しない文字)をとってing make-making
                  cf see-seeing
③ ie([ai]と発音)をyに変えてing die-dying, lie-lying
④ 短母音(アクセントがある場合)+子音字 子音の文字を重ねてing
  begin-beginning stop-stopping sit-sitting
  cf visit―visiting(アクセントがないのでそのままing)

次回は、不定詞と動名詞の使い分けについてレッスンしましょう。

2010年8月25日水曜日

文法編① 不定詞

文の構造を理解する上で、とにかく不可欠なものの一つが不定詞です。どんな形を
しているのか、どういう意味をもっているのかをまず復習しましょう。
文法用語が入ってきますが、どんどん吸収してしまいましょう。

【形】 to 動詞の原形

【意味】
     ① 名詞的用法

Jeff wants to visit Hawaii next year. SVO
    (ジェフは来年ハワイを訪れたいと思っている)
To study English is interesting to me. SVC
= It is interesting for me to study English.
    (英語を勉強することは私にとっておもしろい)
My dream is to be an actor. SVC
     (私の夢は、俳優になることです)

  ② 副詞的用法  目的や感情の原因をあらわします
     I saved money to buy a new computer.  目的 SVO
     (私は新しいコンピューターを買うためにお金を貯めた)
I am happy to hear the news. 感情の原因  SVC
     (私はその知らせを聞いてうれしい)
     I am surprised to see such a big man.
     (そんな大男を見て私は驚いています)
I am glad to meet you.(はじめまして)
      Cf I am glad to see you.(二度目以降にあった場合)     
     We got up early this morning in order to catch the first train.
     (始発電車に乗るために私たちは今朝、早起きをした。 目的の意味を
      明確にするin orderが不定詞の前にきます)

③ 形容詞的用法 不定詞の前にある名詞(名詞節)を修飾します。
     I have a lot of books to read.
     (私には読むべき本がたくさんある)
I have some pictures to show you.
     (君に見せる写真が何枚かある)
Would you like something hot to drink?
     (何か温かい飲み物はいかがですか)
*形容詞の位置に注意  a hot drink, something hot
Please give me something to eat.
     (何か食べるものをください)
Do you have a special room for my friend to live in ?
     (私の友達が住める特別な部屋がありますか)
I am looking for something to write with.
     (何か書くものを探しています)
  I have a lot of things to do today.
     (今日するべきことがたくさんあります)
= I am busy today.

【特別用法】
<疑問詞+不定詞>

    ① Lisa learned how to cook Japanese food. SVO
(xxxxの仕方、方法
      リサは、日本料理の作り方を学んだ)
    ② I didn't know what to do at that time.
(何をすべきか
      その時私は何をすべきかわからなかった)
    ③ where to go, when to start, which to choose
      どこにいくべきか いつ始めるべきか どちらを選ぶべきか
④ which bus to take = which bus (S) should take
      (どのバスにのるべきか)
what book to read=what book (S) should read
      (どんな本を読むべきか)

<動詞+人(目的語)+不定詞>
    ① Bill's mother told him to be quite.
(xxxxにOOOOするように言った)
     ビルのお母さんは、彼に静かにするように言った。
    ② I asked Tony to help me with my homework.
(XXXXにoooooするように頼んだ)
     私はトニーに宿題を手伝ってくれるように頼んだ。
    ③I want you to do your best.
(XXXXXにoooooしてもらいたい)
     君に全力をつくしてもらいたい。
    ④ I would like you to tell me the way.
    (あなたに道を教えてもらいたいのですが)
Would you like me to tell how to get there ?
    (そこに行く道を教えていただきたいのですが)

<It is 形容詞 (for 人) to  不定詞>
    It was difficult for me to sing well.
    (私にとって上手に歌うことは難しかった)
It is important to think about world peace.
    (世界平和について考えることは大切である)

*よく使われる形容詞
     easy, difficult, necessary, natural, good(bad), important.
*forではなく、ofが使われる例外
     It is kind of you to say so.
     clever, foolish, stupid. kindなど人の性質を表わす形容詞
*形式上の主語となる It
It is five o'clock now. It is fine today !
    (今5時です)     (今日は天気がいいです)

<too xxx 不定詞、enough 不定詞>
    I was too tired to study last night.
= I was so tired that I could not study last night.
    (XXXしすぎたので、できなかった
     昨夜、私は疲れすぎていて勉強できなかった)
Kotaro was kind enough to take me home.
= Kotaro was so kind that he took me home.
(XXXしてくれるほど十分親切です。
     コウタロウは、親切にも私を家に送ってくれた)
Mr.Brown was rich enough to buy a large house.
=Mr.Brown was so rich that he could buy a large house.
(ブラウン氏は大きな家が買えるほど裕福であった)
  * enoughの用法
      enough time
kind enough, rich enough

<熟語>

    Needless to say, a singer should have a beautiful voice.
    (いうまでもなく、歌手は美しい声でなければならない)
to tell the truth, I am not good at skating.
    (実をいうと、私はスケートが得意でない)
so to speak, she is a walking dictionary.
   (いわば、彼女は生き字引だ)
 strange to say, she is not afraid of ghosts.
(奇妙なことに、彼女は幽霊を恐れていない)

<注意事項>
知覚動詞、使役動詞の場合は原形不定詞(TOがなく、動詞の原形のみ)
 ①see, hear, feel, watch, look at, listen to
I saw two men break into Mr.Brown's house.
 (私は、二人の男性は、ブラウン氏の家に押し入るのを見た)
I heard him call my name from far away.
 (私は、彼が遠くで私の名前を呼ぶのを聞いた)
  She felt something move on her back.
 (彼女は、何かが背中で動くのを感じた)
 ②make, let, have
My mother made me go
 (無理やりにXXXさせる 強制の意味
  母は私をピアノの稽古に行かせた)
 My father will not let me go out alone at night.
(自由にXXXXさせる 容認、許可
  父は私にひとりで夜外出することを許さないだろう)
I had Mr.Brown correct my English.
(XXXしてもらう。
  私はブラウン先生に英語を直してもらった)

2010年8月23日月曜日

中学英語の「教科書丸かじり」が英語取得一番の道

こんにちは! 「ラクエイ」です。はじめまして。グローバル時代に突入していろいろなことが変化、激動してますよね。そんな中で、英語は、どんな人にも必要な時代になってきており、英語がある程度できれば、自らの可能性がどんどん広がる時代です。逆にできないと可能性が限られてしまいます。5年ほど前ですか、サッカーアジアカップで、PK合戦のとき、当時の主将宮本が、審判に英語で話しをして、ゴールを反対の方に変わらせませした(どうもPKを蹴る場所の地面が柔らかくスリップしてしまうようでした)。その効果もあり、逆転勝利を収めました。もし、日本人的に英語で話すのは難しいからと躊躇してしまったらあの「アジアカップ優勝」の奇跡は起きなかったと思います。言葉の力は大きいですね。

ところが、まわりを見渡すと、日本には、英語ができなくて悩んでいる人がごまんとおられるし、どうしても使わざるを得ない場合は、とんでもない「失礼な言い方で英語を」外人に話をしてしまっている人もあり、招かざる悪感情を持たせてしまる場合もありますね。「旅の恥はかき捨て」は外人には通じません。正直お寒い状態といってもよいかもしれません。

一方、日本では英語は第一外国語で中高6年間普通に勉強して、かつ、大学でも勉強している場合が多いんです。という私も、同じように受験勉強をしているので、ある時期まで、英語が決して上手だとは言えませんでした。ところが、ある時から、英語がわかるようになったんです。それ以来、外国人とコミュニケーションをとることに困らなくなりました。あるいは、困らないようにする技(ずうずうしく再度聞く)を学びました。そんな体験を振り返り、「英語をパソコン並みに取得する」ようにはどうしたら良いのか、10年ほど前からいろいろな本、上手な使い手に話をお聞きしつつ考え始めました。
その結論が、「パソコンのように英語をコミュニケーションのツールとして使えるようになるための基本」は次の三つであることに気がつきました。

① 日本人なまりでもいい発音 ② 中学教科書程度の文法 ③ 語彙力

それはこういうことです。

① 発音 英語特有の発音(発音記号)を会得しながら、日本人なりの正しい発音ができる「耳」
     にする。
     相手の話がわかり、自分のいいたいことを正しく伝えることができるようになります。
     *ひとつひとつの単語の発音記号の成り立ちがわかるようになると、文の強弱がよく
      わかるようになります。
② 文法 これは、中学の英文法に少し仮定法過去などの高校文法を加えて学ぶことですが、
文法の目的は文の構造を把握しながら、文を「頭」から理解していくためです。
これは、話言葉でも同じです。
③ 語彙力 まず、1000語の基礎単語でしっかりとした発音を身につける(聞く、話す)。
     これで日常会話はしっかりとしたものができます。そして高校卒業レベルの3000語
     の取得となればそれぞれの分野の専門用語を交えれば、基本ビジネスのツールとして使
     えるレベルになります。
     そして、社会人として覚えておきたい語彙数は8000語から10000語といわれて
     ますのでそのレベルになれば、第一線で立派に「使える英語」となります。
     (欧米人は、40000語を操るといわれています)

 ちなみに、我が家では、5年ほど前からこれに似た方法を自分の子供たちに実験してます。
上の娘には、発音は週1回来る外人講師(60分)。その後は、中学の学校の教材で文法を勉強し
レベルにあわせた長文を聞き、読ませる繰り返し。その成果は、中学1年で英検3級、2年で
準2級、3年で2級、高一で準1級。現在1級にチャレンジ中といったところです。
(もう少し娘の力を分析すると、準1級まではヒアリングの得点が高いところに特徴がありま
した。語彙力が少ないことが準1級は2回受験となり、今1級をとるのに課題となってます。
現代国語を中心として知識の絶対量がまだ十分でないと思います)

息子は、小学校時代から運動系なので、週1回の外人講師の発音指導の他はほとんど家での勉
強はしませんでした。ただ、時折、中学の英語の教科書を復唱させながら、部分的に暗唱させ
ました。中学での通知表は常に「5」に近い「4」でした。もちろん試しに受けた英検3級は、
少し問題集をかじって受けただけのようですが、合格です。

こんな身近な実験から、アルファベット、英語の発音、そしてイントネーションをできるだけ
早く身につけることがその後の語学力の進歩の大きな影響があると実感してます。

そして、中学の英語の教科書をできるだけ正しい発音とイントネーションで覚えてしまえば、
英検準2級レベルまできてしまうと確信しております。ここまで来てしまうと、語彙力をつけ
ていけば、意外と早く準1級までいけると思いますよ。1級のレベルは、少し時間がかかる
かもしれません。かくいう私もTOEIC900点のレベルで、1級にはこれからチャレンジ
です。

発音については、すぐれた書籍がありますので、その紹介を織り交ぜながら、このブログで
は、②の文法について重要な事項をご紹介するようにいたしますね。

お楽しみください。
(篠塚エレーナの旦那)